LVM: pvcreateで「Device /dev/sdX excluded by a filter.」となった場合の対処方法
はじめに
pvcreateで/dev/sdXに物理ボリュームを作成しようとしたところ、「Device /dev/sdX excluded by a filter.」というメッセージが表示され、物理ボリュームが作成できませんでした。
「/etc/lvm/lvm.conf」にフィルターはかけていないし、パーティションは全部削除してあります。
「LVM: Device /dev/sdX excluded by filter」に解決方法がありましたので、ご紹介いたします。
解決方法
以前にパーティショニングされたディスクである場合、pvcreateで物理ボリュームを作成しようとすると、次のようなメッセージが表示されることがあります。
# pvcreate /dev/sdb
Device /dev/sdb excluded by a filter.
フィルターが正しく(/etc/lvm/lvm.conf)、ディスク上に古いパーティションテーブル情報が見つかった場合は、「wipefs」で古いパーティション情報を消去します。
# wipefs -a /dev/sdb
/dev/sdb: 2 bytes were erased at offset 0x000001fe (dos): 55 aa
/dev/sdb: calling ioclt to re-read partition table: Success
再度、pvcreateコマンドを実行してください。
# pvcreate /dev/sdb
Physical volume "/dev/sdb" successfully created.
wipefsコマンドとは
「wipefsコマンドの使い方」で詳しく説明されています。今回の用途としては「パーティションテーブルのシグネチャを消去」する目的で使用しています。
最後に
該当ディスクはパーティションを作成して、全パーティションを削除したディスクで行っていたのですが、思わぬエラーでpvcreateが実行できずに焦ってしまいました。
パーティションを削除しただけでは物理ボリュームが作成できないことを学びました。
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